外構デザインの選択肢:DIYとプロ依頼のメリット・デメリットを比較!

家の外観を美しく整え、快適な生活空間を作るために欠かせない外構デザイン。
しかし、いざ計画を始めると「DIYでできるのか?」「プロに依頼した方がいいのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
DIYならコストを抑えながら自分好みのデザインを実現できますが、技術や時間が必要です。
一方、プロに依頼すれば高品質な仕上がりが期待できますが、それなりの費用がかかります。
本記事では、DIYとプロ依頼のメリット・デメリットを比較し、どんな外構工事がどちらに向いているのかについて解説します。
1.DIYで外構を作る場合
1-1.DIYのメリット
・コストを抑えられる
DIYの最大のメリットは、施工費を節約できることです。
外構工事をプロに依頼すると、材料費だけでなく人件費や設計費がかかります。
DIYなら自分で材料を選び、必要な部分だけ施工できるため、費用を大幅に抑えることが可能です。
とくに、砂利敷きや花壇作りなどの小規模な施工は、自分で行うことでリーズナブルに仕上げられます。
・自由なデザインが可能
自分の理想のデザインを反映しやすいのも魅力です。
DIYであれば、自分の好みに合わせて素材や色、レイアウトを自由に決められます。
個性的なガーデンスペースや、既存の住宅と調和したデザインも可能です。
・達成感がある
自分の手で外構を作ることで、大きな満足感が得られます。
試行錯誤しながら完成させることで、DIYスキルも向上し、次回のリフォームや追加工事にも活かせるでしょう。
また、家族で作業することで、共同作業の楽しさを味わえるのもメリットです。
1-2.DIYのデメリット
・技術や知識が必要
DIYで外構を作るには、設計や施工の基本知識が不可欠です。
とくに、地盤の調整や排水対策、強度計算などが不十分だと、雨水が溜まりやすくなったり、フェンスやブロックが崩れる危険性があります。
設計ミスや施工ミスがあると、結果的に修正が必要となり、かえってコストがかかることもあります。
・時間と手間がかかる
プロに依頼すれば数日で完了する工事も、DIYでは何週間、場合によっては数か月かかることがあります。
平日は仕事がある場合、作業は休日に限られるため、まとまった時間を確保するのが難しいことも。
また、工具の準備や材料の調達、施工の試行錯誤を含めると、想像以上に手間がかかります。
・仕上がりの品質にばらつきが出る
プロと違い、DIYでは経験や技術の差が仕上がりに反映されやすいです。
たとえば、ブロック塀の水平が取れない、コンクリートの仕上げが粗くなる、木材が歪むなどの問題が発生しやすく、思い通りの見た目にならないことも。
また、耐久性が低くなり、数年後に修理や補強が必要になるケースもあります。
1-3.DIYが向いている外構工事
・花壇や小さな庭の装飾
DIY初心者でも取り組みやすいのが、花壇作りや庭の装飾です。
レンガやブロックを使って花壇を囲んだり、好きな植物を植えるだけでも庭の雰囲気を大きく変えられます。
また、ガーデンライトやオーナメントを設置することで、個性あふれる空間を演出できます。
失敗しても簡単に修正できるため、気軽に挑戦しやすいのも魅力です。
・砂利敷きやウッドチップの敷設
庭や駐車場に砂利を敷くことで、雑草対策や防犯になります。
防草シートを敷いた上に砂利を撒くだけなので、比較的簡単に施工できます。
また、ウッドチップを敷くと、ナチュラルな雰囲気を演出でき、土埃の舞い上がりを防ぐ効果もあります。
DIYならコストを抑えながら、自分のペースで作業できるのがメリットです。
・簡単なフェンスの設置
ウッドフェンスや軽量のラティスフェンスなどは、DIYで設置可能な外構工事のひとつです。
市販のフェンスを支柱に固定するだけのタイプなら、特別な技術がなくても取り付けられます。
プライバシー対策や庭の仕切りとして活用でき、デザインや色を自由に選べるため、家の雰囲気に合った外構作りが楽しめます。
2.プロに依頼する場合
2-1.プロに依頼するメリット
・高品質な仕上がり
プロに依頼する最大のメリットは、美しく整った仕上がりが期待できることです。
プロの職人は長年の経験と専門技術を持ち、ブロックやタイルの水平を正確に調整し、細部まで丁寧に仕上げるため、DIYでは難しいクオリティを実現できます。
デザインのバランスや素材の選定も的確で、住まいの外観と調和した外構を作ることが可能です。
・設計・施工の手間がかからない
外構工事は設計や準備、施工に多くの手間がかかりますが、プロに依頼すればすべてを任せられるため、手間をかけずに理想の外構が完成します。
とくに、測量や地盤調整、材料の選定など専門知識が必要な工程もスムーズに進められるため、計画通りに仕上がる安心感があります。
・耐久性・安全性が高い
プロの施工は強度や耐久性を考慮した設計になっているため、長期間にわたって安全に使用できます。
たとえば、ブロック塀の基礎補強やフェンスの耐風設計など、DIYでは見落としがちなポイントも考慮されます。
また、適切な防水・排水対策が施されることで、水はけの悪さや経年劣化のリスクを軽減できるため、結果的にメンテナンスコストを抑えることが可能です。
2-2.プロに依頼するデメリット
・コストがかかる
プロに外構工事を依頼する場合、材料費に加えて人件費や設計費が発生するため、DIYと比べてコストが高くなります。
デザイン性の高い外構や大規模な施工になると、職人の手間や特殊な材料費が加算され、予算が膨らむことも。
ただし、初期費用がかかる分、耐久性が高く長持ちするため、長期的にはメンテナンス費用を抑えられるというメリットもあります。
・業者選びが重要
外構工事の仕上がりは、依頼する業者の技術力によって大きく変わるため、慎重に選びましょう。
経験が少ない業者に依頼すると、仕上がりの精度が低かったり、耐久性に問題が出ることもあります。
また、費用が相場より極端に安い場合、手抜き工事のリスクも考えられます。
過去の施工事例や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
・施工までの期間が長くなることも
プロに依頼すると、設計の打ち合わせから施工完了まで一定の時間がかかるため、すぐに完成させたい場合はスケジュールを調整する必要があります。
予約が埋まっている場合には、着工まで数週間〜数か月待つケースもあるため、早めの相談が必要です。
また、天候の影響で工期が延びることもあるため、スケジュールには余裕を持って計画することが大切です。
2-3プロに依頼した方がよい外構工事
・コンクリート舗装・駐車場の設置
駐車場やアプローチのコンクリート舗装は、施工の難易度が高いためプロに依頼するのがベストです。
コンクリートは、適切な厚みや勾配の調整が必要で、排水を考慮しなければ水たまりができる原因になります。
また、打設作業は時間との勝負であり、均一に仕上げるには熟練の技術が求められます。
DIYで施工すると、ひび割れや凹凸が発生しやすく、耐久性が低下するリスクがあるため、専門業者に任せるのがおすすめです。
・外構フェンスや門扉の設置
フェンスや門扉は、一見DIYでもできそうに思えますが、強度や安全性を確保するためにはプロの技術が必要です。
とくに、強風時に倒れないようにするための基礎工事や固定方法が重要になります。
また、門扉の設置には水平・垂直の精密な調整が必要で、少しのズレが開閉の不具合につながります。
防犯性を高めるためにも、しっかりとした施工が求められるため、プロに任せるのが安心でしょう。
・排水工事や電気工事を伴う施工
庭や駐車場の排水工事、照明やインターホンの設置など、専門的な知識が必要な工事はプロに依頼するのがおすすめです。
排水工事を適切に行わないと、大雨の際に水が溜まりやすくなり、地盤の沈下や家屋への影響が出る可能性があります。
また、電気工事は国家資格が必要で、DIYで行うと法令違反になることもあるため、必ず専門業者に依頼しましょう。
・ウッドデッキやタイルテラスの施工
ウッドデッキやタイルテラスは、DIYでも挑戦可能ですが、耐久性や仕上がりの美しさを考えるとプロに任せるのが賢明です。
ウッドデッキの場合、防腐処理や基礎の設置が不十分だと、数年で劣化してしまいます。
また、タイルテラスは水平の調整や目地の施工が重要で、DIYでは剥がれや歪みが生じる可能性があります。
長く快適に使うためにも、プロの確実な施工がおすすめです。
3.どちらを選ぶべき?状況別おすすめの選択
3-1. DIY向きの人
・自分で作業するのが好き
DIYが向いているのは、ものづくりや作業を楽しめる人です。
外構DIYは、計画を立て、材料を選び、実際に手を動かして作業を進める過程があります。
自分のアイデアを形にできる楽しさがあり、創意工夫しながら施工することに喜びを感じられる人にはぴったりです。
また、失敗しても試行錯誤しながら改善できる前向きな姿勢があれば、DIYの経験を積むことでスキルアップにもつながります。
・時間をかけられる
DIYで外構を作る場合、完成までにまとまった時間が必要です。
プロなら短期間で仕上げる工事も、DIYでは数週間から数か月かかることもあります。
仕事や家事の合間に作業する場合、進捗が遅れがちになるため、焦らず取り組める人に向いています。
じっくりと作業できるスケジュールを確保できるなら、DIYでも満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。
・シンプルな施工なら対応できる
DIYが向いているのは、比較的シンプルな外構工事です。
たとえば、花壇の作成や砂利敷き、軽量フェンスの設置など、専門的な技術を必要としない作業はDIYでも十分対応可能です。
一方で、コンクリートを使用する舗装工事や、高さのあるブロック塀の施工などは、技術的な難易度が高く、仕上がりや安全性の面でリスクがあります。
簡単な作業から始めて、少しずつDIYの幅を広げるのもおすすめです。
3-2.プロに依頼した方がいい人
・高品質な仕上がりを求める
外構は家の印象を大きく左右するため、美しい仕上がりを重視する人はプロに依頼するのがベストです。
プロの施工では、フェンスや門扉の水平調整、コンクリート舗装の均一な仕上げなど、細部まで丁寧に仕上げられます。
また、素材の選定やデザインの統一感など、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた外構を実現できます。
DIYでは難しい高級感のあるデザインや複雑な施工も、プロなら安心して任せられるでしょう。
・大規模な外構工事を検討している
駐車場のコンクリート舗装やウッドデッキの設置など、広範囲にわたる外構工事を考えている場合は、プロの技術が不可欠です。
とくに、地盤の調整や排水対策をしっかり行わないと、雨水の溜まりやひび割れなどの問題が発生する可能性があります。
また、ブロック塀やカーポートの設置なども、強度や安全性を考慮する必要があるため、プロに依頼するのが安心です。
・失敗したくない、長期間メンテナンス不要にしたい
DIYでは、施工の精度によっては数年後にメンテナンスが必要になることもあります。
たとえば、コンクリートのひび割れやフェンスのぐらつきなどが発生すると、修繕費用がかかるだけでなく、安全性にも影響を与えます。
一方、プロの施工なら、耐久性を考慮した適切な設計と工事が行われるため、長期間メンテナンスの手間を減らせるメリットがあります。
外構を長く安心して使いたい人や、修繕の手間を減らしたい人は、プロに依頼するのが賢明です。
まとめ
外構デザインを考える際、DIYとプロ依頼のどちらを選ぶかは、コスト・時間・仕上がりのクオリティによって決まります。
DIYは、費用を抑えながら自由なデザインを楽しめる反面、技術や時間が必要で、仕上がりにばらつきが出ることもあります。
一方、プロに依頼すれば、高品質で耐久性のある外構が実現できますが、費用や工期の調整が必要になります。
小規模な装飾や簡単な施工はDIY、大規模な工事や高品質な仕上がりを求める場合はプロに依頼するのが理想的です。
自分のライフスタイルや予算、必要な機能を考慮し、最適な方法を選びましょう。
どちらの方法でも、計画をしっかり立てることが、満足のいく外構デザインを実現する鍵となります。
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