防犯対策は外構から!空き巣に狙われない家づくりのポイント

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防犯対策は外構から!空き巣に狙われない家づくりのポイント


安心して暮らせる住まいづくりには、建物だけでなく「外構(エクステリア)」の防犯への対策も欠かせません。
実際、空き巣や不審者の多くは侵入しやすい家を狙っており、その判断材料の一つが外構のつくりです。

本記事では、防犯性を高める外構設計の基本から、防犯効果のあるアイテム、注意点について解説します。

家族の安全を守るための外構づくりを、ぜひ一緒に考えてみましょう。

1.防犯と外構設計の深い関係

防犯と外構設計は、家の安全性を大きく左右する密接な関係にあります。

空き巣などの侵入者は、周囲からの視線を避けて入りやすい家を狙う傾向があります。
たとえば、背の高い塀や茂った植栽で視界が遮られていると、侵入しても周囲に気づかれにくくなり、犯罪リスクが高まります。
一方で、見通しの良い外構や、夜間でも明るく照らされる照明の配置は、侵入をためらわせる「心理的な防壁」となります。
門扉やフェンスで敷地境界を明確にすることも、無断侵入を防ぐ有効な手段です。

外構は「魅せる」だけでなく「守る」役割も果たす重要な要素。
防犯目線を取り入れた設計によって、家族の安心・安全を日々支えることができるのです。



2.防犯性を高める外構設計の基本ポイント

防犯性を高める外構設計の基本は、「侵入されにくい環境」をつくることです。


2-1.敷地内の死角をできるだけ減らす

高い塀や大きな植栽は一見安心に見えますが、外からの視線を遮りすぎると、侵入者が隠れやすい空間を生んでしまいます。
物置の裏、駐車場の奥なども注意が必要です。
これらの場所は、外から見えにくいため、侵入の足がかりや作業スペースとして狙われやすくなります。
ある程度の視認性を保ちながら、外からも人の気配が感じられる設計が理想です。
防犯カメラを死角に配置することも、防犯性が格段に向上します。
敷地と道路の境界を明確にするために、門扉やフェンスを設けることも効果的です。


2-2.明るさの確保

夜間は照明によって明るさを確保するなどの、敷地の照明設計が有効です。
暗がりは空き巣にとって都合の良い環境であり、視線を避けながら侵入するには最適な場所です。
玄関まわりや勝手口、庭、窓の周辺などに人感センサー付きライトを設置することで、不審者の接近を察知して自動で点灯し、侵入をためらわせる効果があります。
また、門まわりやアプローチにも常夜灯を配置することで、夜間も敷地内を明るく保ち、周囲からの視認性を高めることができます。
光の演出としての効果もあり、防犯と景観を両立できます。

2-3.室内への足場にならないような配置

室内への「足場」となるものを外に置かない配置計画も大切です。
エアコンの室外機や物置、ゴミ箱、脚立などが窓の近くにあると、それが踏み台となり2階への侵入を助けてしまいます。
また、庭のフェンスや塀、カーポートも、登りやすい構造になっていないか確認が必要です。
こうしたアイテムは窓から離れた場所に置くか、固定して動かせないようにするなどの工夫が大切です。
外構設計の段階から、侵入経路を与えないレイアウトを意識することで、防犯性は大きく向上します。


2-4.手入れしやすい庭の設計

雑草や植栽が伸び放題だったり、庭が散らかっていると、「この家は管理されていない」「人の気配がない」と空き巣に思わせてしまい、犯行のターゲットとして狙われやすくなる要因となります。
また、庭木が生い茂っていると視界を遮り、不審者が身を隠しやすい死角が増えてしまうため、侵入のリスクも高まります。
定期的に庭を手入れし、「人の目が届いている家」「日常的に管理されている家」という印象を与えることで、防犯性は大きく向上します。
そのため、手入れをしやすい外構設計にしておくことも、防犯にとって有効な手段です。



こうした工夫を組み合わせることで、安心感と防犯性を両立させた外構空間が実現します。



3.防犯効果の高い外構アイテム・素材の選び方

防犯性の高い外構を実現するには、アイテムや素材選びも重要なポイントです。

3-1.防犯砂利

踏むと大きな音がするため、不審者の侵入に気づきやすく、心理的な抑止力になります。
窓下や人目の届きにくい裏手、通路などに敷くことで、侵入者に心理的なプレッシャーを与えると同時に、住人や近隣にも異変を気づかせることができます。
施工も比較的簡単で、既存の庭や通路にも取り入れやすいのが魅力です。
見た目にも自然で景観を損なわず、防犯性と美観を両立できる素材として人気があります。


3-2.人感センサー

人感センサーは、防犯の対策として非常に効果的な設備です。
人の動きを感知して自動でライトを点灯させる仕組みで、暗い場所で不審者が近づくと突然明るく照らされるため、驚いて侵入をあきらめるケースも多くあります。
また、住人や近隣住民にも「何か動きがあった」と気づかせることができ、周囲の警戒を高める効果も期待できます。
玄関・勝手口・庭・ガレージなど、死角になりやすい場所に設置するのが効果的です。
省エネタイプのLED照明と組み合わせれば、電気代の負担も抑えられ、日常的な防犯の対策として取り入れやすいアイテムです。


3-3.防犯フェンス

防犯フェンスは、敷地への侵入を物理的・心理的に抑止する重要な外構アイテムです。
一般的なフェンスと異なり、「乗り越えにくさ」や「見通しの良さ」に配慮した設計がされており、防犯性に優れています。
先端が尖ったデザインのものや、侵入の際に足場となりにくいフェンスもいいでしょう。
外からの視線を確保しながら、敷地内の様子が見える「透過性フェンス」や「メッシュフェンス」などにすることで、不審者が隠れにくくなり、周囲の目による監視効果も高まります。
高さや素材、設置位置に注意を払うことで、住宅の美観を損なわずに防犯力を強化できるのが大きな魅力です。
閉まるとロックがかかる「オートロック付き門扉」や「スマートキー対応の電気錠」も防犯性を大きく高めるアイテムです。

これらを組み合わせることで、外構全体の防犯レベルが向上します。


3-4.ポスト、宅配ロッカー

郵便物から家族構成を確認されたり、手紙や新聞のたまり具合で不在状況を確認されてしまうことがあります。
ダイアル付き、鍵付きポストを使用することで、郵便物の盗難や個人情報の流出を防ぐ効果があります。
ポストの位置も死角をつくらないよう配慮するのがおすすめです。

宅配ロッカーは、不在時でも荷物を安全に受け取れるため、「留守が多い家」という印象を与えにくくなります。
留守を悟られず、空き巣のターゲットになりにくくする点で非常に有効です。

いずれも、防犯と日常の利便性を両立できる設備として、設置場所や機能性を考慮して選ぶことが大切です。

3-5.カーポート

自動車・バイク盗難対策も忘れずに検討しましょう。
カーポート周辺には人感センサー付きのライトを設置し、夜間の不審な動きを即座に照らし出せるようにします。
さらに、防犯カメラを門柱や建物の外壁に設置し、録画やリアルタイム監視ができる体制を整えると安心です。
見通しの良いオープンな設計にし、隠れる場所をつくらないこともポイントです。
カーゲートを併用することで、車両の盗難や不正な出入りを防止できます。
視覚的にも心理的にも「入りにくい」印象を与えることが、防犯につながります。

見た目のデザインと機能性を両立させながら、防犯性の高い素材や設備を選ぶことが、安全で快適な暮らしを支えるカギとなります。



4.やりすぎ防犯のデメリット

防犯を強化することは大切ですが、やりすぎた外構設計には思わぬデメリットもあります。

たとえば、塀やフェンスを高くしすぎると外からの視線が完全に遮られ、かえって侵入者が隠れやすい空間を生んでしまいます。
また、過度な目隠しやセンサーの設置は、近隣住民とのコミュニケーションを遮断し、「閉鎖的な家」と見られてしまう可能性もあります。

さらに、防犯設備が多すぎると家全体に圧迫感が出て、住む人にとっても窮屈な印象を与えてしまうことがあります。
防犯性と快適性のバランスを取ることが、長く住みやすい家づくりのポイントです。
過度に防犯を意識するあまり、家族や訪問者に不安を与えたり、近隣トラブルを招くことがないよう、専門家のアドバイスを受けながら適切な設計を心がけましょう。



まとめ

防犯性の高い外構は、家族の安心・安全を支える大切な要素です。
侵入されにくい環境づくりは、ちょっとした設計の工夫やアイテム選びから実現できます。
死角をなくすレイアウト、見通しの良いフェンス、音や光で不審者を警戒させる設備などを取り入れることで、防犯効果は格段に向上します。
しかし、やりすぎた防犯の対策は圧迫感や近隣とのトラブルを招く可能性もあるため、バランスのとれた設計が重要です。

外構は「家の顔」であり、「家族を守る防壁」でもあります。
見た目の美しさと安全性を両立させた防犯外構で、毎日の暮らしをもっと安心で快適なものにしていきましょう。



フィエルテでは、お客様のライフスタイルに合わせた外構・エクステリアの提案を得意としています。
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