新築後に後悔しない!外構工事のタイミングと予算の考え方

新築後に後悔しない!外構工事のタイミングと予算の考え方

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新築後に後悔しない!外構工事のタイミングと予算の考え方



新築の家が完成し、いよいよ新生活がスタート!
──でも、いざ暮らし始めてみると「外構がまだ手つかずで不便…」「予算を使い切ってしまって後回しに…」といった声も少なくありません。

実は、住まいの快適さや防犯性、見た目の印象に大きく関わるのが外構工事。
しかし、いつやるべきか、どれくらい予算が必要なのか、悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、新築後に外構工事で後悔しないための“ベストなタイミング”と“予算の考え方”について解説します。
暮らしやすさと満足感を両立する外構づくりのヒントを見つけてください。

1.なぜ新築後の外構工事で「後悔」する人が多いのか

新築後に外構工事で「後悔」する人が多い理由は、主に計画不足と予算の見落としにあります。
建物の設計や内装に注力するあまり、外構は後回しにされがちです。

その結果、予算が足りなくなり、最低限の舗装だけで終えてしまうケースも少なくありません。
また、外構が未完成のまま入居すると、雨の日に玄関まわりがぬかるんだり、防犯性が不十分だったりと、生活面での不便がすぐに表面化します。
さらに、生活動線を十分に考慮せずに設計すると、駐車スペースが使いにくい、ゴミ置き場が遠いなど、使い勝手にも影響します。

こうした問題は、後から修正しようとするとかえって費用がかさんでしまうため、「最初から外構もきちんと計画すればよかった」と後悔する人も多いのです。
住まい全体の完成度を高めるためには、建物と同時に外構の検討も進めることが大切です。

2.外構工事を始めるベストなタイミングとは?

外構工事を始めるベストなタイミングは、住まいの完成状況やライフスタイル、予算に応じて異なります。
大きく分けて「建物と同時に着工する」「建物完成後すぐに行う」「入居後しばらくしてから始める」の3つのパターンがあります。

2-1.建物完成前(同時進行):一体感・効率良し

建物と外構を同時に計画・施工する方法は、最も理想的なパターンといえます。
外観デザインや動線計画を住宅と一体で考えることができるため、統一感のある美しい住まいを実現できます。

玄関アプローチや駐車場の位置なども建物と連動して設計できるため、使い勝手の良いレイアウトが可能です。

建物と外構をまとめて施工することで、工事の手間や重複を省きやすく、時間的・金銭的コストの削減にも。
引き渡し時には外構も完成しているため、入居直後から快適な暮らしを始められるのも大きなメリットです。

ただし、設計初期から外構まで視野に入れる必要があるため、事前の打ち合わせや予算配分が重要になります。

2-2.建物完成直後:生活しながら最適な形にできる

建物が完成したあと、引き渡し直後に外構工事を行うパターンは、現実的で採用されることの多いタイミングです。
実際に住み始めてから敷地内の動線や使い勝手を体感できるため、ライフスタイルに合った実用的な外構設計がしやすいというメリットがあります。

たとえば「洗濯物を干す位置に目隠しが必要だった」「駐車のしやすさをもっと重視すべきだった」など、生活を通して気づいた点をすぐに外構計画に反映できるのは大きな利点です。
また、建物工事による重機の出入りがなくなっているため、外構工事による汚れや破損のリスクも軽減されます。
ただし、住みながらの工事となるため、音や通行制限など一時的な不便は発生します。

また、外構が整うまでは仮設の出入りや駐車に工夫が必要となる点には注意が必要です。

2-3.入居後しばらくしてから:予算の都合や優先度を見極めたうえで

新築後しばらく生活してから外構工事を行うパターンは、費用面や生活スタイルの変化を見極めてから決めたい方に向いている方法です。

建物完成時に外構予算が確保できなかった場合でも、生活の落ち着きを待ってから資金を準備し、自分たちのペースで計画できるというメリットがあります。

また、実際に暮らすことで、「どこに目隠しが必要か」「駐車スペースは何台必要か」「子どもの遊び場をどうするか」など、具体的なニーズや不満点が見えてきやすくなります。
そのため、ムダのない、実用性に優れた外構プランが立てやすくなるのが利点です。


一方で、外構が未整備のままでは、泥はねや雑草、動線の悪さ、防犯面などに不便を感じることもあります。
必要最低限の仮設対応や、トラブルが起きやすいポイントだけは早めに対処しておくと安心です。
段階的に外構を仕上げる“セカンドステップ型”の計画としても有効です。


3. 外構工事にかかる費用の相場と内訳

外構工事にかかる費用の目安は、一般的に建物本体の価格の約1割程度といわれています。
たとえば建物価格が3,000万円であれば、外構費用の相場は約300〜500万円前後がひとつの目安です。
ただし、敷地の広さや使う素材、デザイン性、地盤の状態などによって金額は大きく変動します。


以下は代表的な外構工事の内訳です。

門まわり(門柱・門扉など)20〜50万円
アプローチ(玄関までの通路)20〜60万円
駐車スペース(コンクリート舗装やカーポート設置)30〜200万円
フェンス・目隠し30〜100万円
庭・植栽20〜80万円
照明・ポスト・宅配ボックスなどの付帯設備5〜40万円


グレードの高い素材や装飾的なデザインを選ぶと、予算はさらに膨らむ可能性があります。一方で、DIYとの併用や段階的な工事により費用を抑えることも可能です。

まずは全体の希望を整理し、優先順位を明確にしたうえで、複数の業者から見積もりを取り比較するのが賢い進め方です。



4. 予算を無理なく立てるコツ

新築後の外構工事では、限られた資金のなかで満足のいく空間をつくるために、計画的な予算設定が重要です。
以下のような工夫を取り入れることで、無理のない外構予算を立てることができます。


4-1. 建物の設計段階から外構費用を確保しておく

建物に予算を集中させてしまうと、外構の予算が足りなくなるケースがよくあります。
あらかじめ建築費の約1.5〜2割程度を目安に外構費用を計上しておくと安心です。


4-2.優先順位をつけて段階的に進める

外構全体を一度に仕上げるのが理想ですが、予算に不安がある場合は「第一期工事(最低限必要な部分)」「第二期工事(ゆとりができたら追加)」というふうに分けて進める方法もあります。



4-3.相見積もりを取って比較する

複数の外構業者から相見積もりを取り、内容と金額を比較することで、適正価格が見えやすくなります。
同じ依頼でも提案や価格に差が出るため、比較は必須です。


4-4.DIYを取り入れる

砂利敷きなどはDIYで対応することで、施工費用を節約できます。
プロに任せる部分と自分でできる部分を明確に分けると、コストを抑えながら理想の外構に近づけます。



5. 外構を後回しにすると起こりやすいトラブル例

新築後に外構工事を後回しにすると、一見コスト削減になりそうですが、生活上の不便や思わぬトラブルを招くことがあります。
以下は実際に起こりやすいトラブルの例です。

5-1.雨の日にぬかるみや泥はねが発生

アプローチや駐車スペースが未舗装のままだと、雨の日に足元がぬかるみ、靴や玄関まわりが汚れる原因に。
雨水の排水がうまくいかず、水たまりができることもあります。

5-2.防犯性が低くなる

フェンスや門扉が未設置の場合、敷地の境界が曖昧で外部からの侵入が容易になり、防犯上のリスクが高まります。
郵便物の放置や雑草の伸び放題も「留守がち」な印象を与え、空き巣に狙われやすくなります。


5-3.駐車や動線が使いづらい

車の出し入れや通行スペースが確保されていないと、日常の動きにストレスが生じます。
また、仮設の駐車場や敷石では雨風の影響を受けやすく、車の汚れや劣化の原因にもなります。


5-4.隣地トラブルの原因に

敷地境界が明確になっていないことで、隣人との間で「越境」「目隠しが足りない」「プライバシーが確保できない」といったトラブルが発生する可能性もあります。

このような事態を防ぐためにも、外構工事は「住んでから考える」ではなく、早い段階から計画的に取り組むことが重要です。

まとめ:新築後の外構工事は「タイミングと予算計画」で後悔を防ごう

新築後の外構工事は、住まいの快適さや防犯性、見た目の印象に大きく関わる重要な要素です。
しかし、建物に集中しすぎて外構を後回しにしてしまうと、暮らし始めてからさまざまな不便やトラブルに直面することがあります。


だからこそ大切なのは、「いつ工事を行うか」というタイミングの見極めと、「どれくらい費用をかけるか」という現実的な予算計画です。

外構は住んでから実感できる価値の大きい部分でもあるため、生活スタイルや優先順位をふまえて段階的に整える方法も有効です。

まずは全体像を把握し、理想と予算のバランスをとりながら、後悔のない外構づくりを進めていきましょう。
家と同じくらい、外構も“長く心地よく住むための土台”となるのです。

フィエルテでは、お客様のライフスタイルに合わせた外構・エクステリアの提案を得意としています。

豊富な実績と確かな技術で、理想の住まいを形にします。
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